渡仏1、2日目
忘れもしない6か月前 2月12日 パリ・シャルルドゴール空港からパリ市内へ向かうRER B線において見事にフランスの洗礼を受けた。
2度と来たくないと思った地に再び足を下した。 今回はパリからTGVで2時間ほどのレンヌという街。ブルターニュ地方の主都である。この街のレンヌ政治学院で4か月ほど留学をする。
しかし、出国2週間前からなんとも形容し難い不安で胸が一杯であった。これまで海外に行く際は不安を上回るワクワクあったが、今回はワクワクを遥かに上回る不安であった。
ボロボロの英語
まったくわからぬフランス語
行きの飛行機で何度も頭をよぎる、なぜフランスに行くのか
自分では答えが全く出てこなかった…
不安を紛らわすために映画を見ることとしたがこれが、かえって不安を助長することになる。
英語音声、日本語字幕で見てみるも途中から完全に日本語を目で追っていることに気付く…英語力の無さを嫌なほど痛感する。(映画自体はかなり好きでした)
よし、現実逃避して邦画を見よう…
これがパンドラの箱を開くことに…
脳腫瘍で余命を宣告された郵便局員が、余命を一日得るために、何か物を失う。物を失うことで、それにまつわる思い出、思い出に関わる人との関係を失っていく…
なぜ自分は生きるのだろう
何のために命を使うのだろう
フランスで何を得てきたいのだろう
不安が、感情移入を加速させ、新たな思考を生み出す。
映画の後半には号泣しCAに心配される…
そしてCDGへ到着。
メンヘラをこじらせ、レンヌへTGVで3時間
異常に暑い車内、すでに13時間以上のフライト、変わらぬ田園風景…
最悪の条件を兼ね備えたことで思考の時間に入る。
今の段階での答え
・なぜ生きるのか
-自分がいたことで、どんな小さなことでもいいから、ある人の人生を豊かにしたい
・何のために命を使うのか
-昨日よりも楽しい今日を迎え、今日より楽しい明日を迎えるため
・なぜフランスへ
-一人で生きるということ、自分の弱さを認め晒しだすこと、生きることを常に考え続ける場所に腰を据えること、逃げないことを意識して今日を生きるため。
英語もボロボロ、フランス語はさっぱり
だけど、生きた足跡を例え小さくとももがきながらも残していくレンヌでの生活にしたい